キンピとカーボンのノイズ

以前、抵抗 基礎編として、簡単な使い分けを説明しました。

今回はもっと細かいところに絞って話をしたいと思います。

キンピとカーボン

この二つはよくノイズと音色を比べられます。

今回はノイズに限った話をしていきたいと思います。

ノイズの面で違いはない?

エフェクター作りの参考書で有名な大塚明さんの本によれば、

エフェクター作りにおいて金属皮膜抵抗を使おうが、カーボンを使おうが、

ノイズには関係ないと書かれております。

うん?

じゃあなんで、Leqtiqueをはじめとする究極にパーツにこだわったメーカーは、

ノイズのためにカーボンとキンピを使い分けるのか。

まず、前提として抵抗からは必ず2種類のノイズがでてます。

熱雑音と、電流雑音。

熱雑音(ジョンソンノイズ)

サーマルノイズとも言います。

これがキンピとカーボンで違うからキンピの方がノイズレスというのを見かけますが、

これは違います。

ジョンソンノイズは、

抵抗の中にいる自由電子が不規則に熱運動していることで発生するノイズなので

キンピでも、カーボン抵抗でも大きさは変わりません。

抵抗の温度が上がれば、

自由電子の動きが活発になりますんで、ノイズが大きくなります。

また抵抗値が大きくなっても、ノイズが大きくなります。

ちなみにエフェクターで使う抵抗は最大ぐらいのもので2.2Mですが、

エフェクターの使用温度で考えると、

この抵抗から発生する可聴域の熱雑音は、最大でも30uVぐらいです。

1kΩだと、最大でも600nVぐらいでしょう。

熱雑音はちゃんと計算で求めれます。

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電流雑音

キンピを好んで使うメーカーはおそらくこれが理由です。

電流雑音とは、抵抗に電流が流れるときに発生するノイズです。

ちなみに熱雑音は電流が流れてなくても発生してます。

これは、抵抗の材質の不均質なところで発生するみたいです。

詳しいメカニズムはよくわかりませんが、

カーボン抵抗の宿命らしいです。

キンピは不均質なところが、カーボンにくらべて少ないので、

キンピの方が電流雑音がでないというわけです。

オーディオ用と言われるカーボン抵抗は、

この辺を工夫されているのかもしれませんね。

ちなみにカーボンコンプが一番ノイジーだそうです。

残念ながら、電流雑音は計算ができません。

本当はできるんでしょうが、実測する方がメジャーみたいです。

電流雑音を測る機械があるみたいですが、値段すごそう(笑)

超簡易的な計測機をいつか自作してみましょう。

電流雑音は、流す電流が多いほどノイズが大きくなりますが、

考えてみてください、エフェクターってほとんど電流流しませんよね。

なのでもしかすると、ほとんど電流雑音の影響はないかもしれません。

ここが大塚さんが、関係ないとおっしゃる所以なのかなと思います。

まとめ

熱雑音は全周波数帯に及んでいて、フラットな特性、

いわゆるホワイトノイズで、

電流雑音は、低域になればなるほど、大きくなる、

いわゆるピンクノイズです。

熱雑音はサーって感じ、電流雑音はジーっていう感じです。

今回は抵抗のノイズの話でしたが、

エフェクターのノイズには、もっと大事な部分があったりするので

ノイズ対策にお金を注ぐなら電源部とかその辺に費やした方がいいかも知れません。

しかし、完璧にまで追求するとなれば、

全部キンピにしておけば、どんな状況下でもだいたい問題はないということになります。

抵抗は音色にも影響を及ぼすとよく言われます。

いろいろ試してみてください。

ではまた。

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