太い線のほうが音がいいのか?

ある一定基準を超えれば、いい音というのは、個人の趣味です。

ですが、そうすると話が進められないので、

今回、良い音というのを原音に忠実であると定義します。

とすると、太い線ほど良い音ではありません…..

太い線ほど良い音ではない

いやいや待ってください。

太い線のほうが、線材の抵抗値下がりますやん。

抵抗値が下がるってことは原音のまま通りやすくなるんとちゃいますの?

確かに抵抗値が下がれば、

原音のまま通りやすくなるというのは、自然な考えで基本的には正しいと思います。

ただ、これは直流抵抗の話なんです。

交流では少し違います。

表皮効果

簡単にいいますと、

高い周波数の電流ほど導線の表面に流れる現象のことです。

これのメカニズムは、ちょっとややこしいので今回割愛します。

先ほどのを言い換えますと、

高い周波数の電流は導線の表面の方にしかながれない。

つまり、真ん中には流れない。

おおげさに言っています。

急にあるところから流れなくなっているわけではなく、

表面から中心にむかってだんだん電流の密度が小さくなっていっているというわけです。


電子に目があるとして、

導線を見ると高い周波数の真ん中の赤で塗ったところが見えない。

よって導線の表面側を通ろうとする。

同じ長さの導線で太いほうが抵抗値が小さいというのは、

言い換えれば導線の断面積が大きいということです。

ここで高い周波数と低い周波数の電流を考えると通る導線の断面積が明らかにちがいます。

すなわち低い周波数と高い周波数では導線の抵抗値が違うことになります。

ということは、ローパスフィルター的なことになるわけです。

太い線材は線材自体がLPFに…

原音の高域と低域のバランスが崩れるんですね。

太いほど、低域にたいして高域が小さくなるというわけです。

いろいろ言いましたが、

常識の範囲内で導線の太さを決めるのであれば、

実はあまり気にすることではありません….

ですが、どういうふうに表皮効果を考えればいいのかを一応説明します。

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表皮深さ

一つの指標に表皮深さというものがあります。

例えば、

20kHzの電流の密度は、

表面から銅線の中心に向かって0.45mmのところで約 0.37倍になっています。

このとき、

この0.37倍になる表面から中心までの距離を表皮深さをいう名前で定義し、

これを考えることでだいたいの線材の太さを選定します。

100Hzと20kHzの電流を通すのに

直径が1mmの銅線(AWG18)をつかうと

20kHzは表皮深さ<銅線の半径となり

表皮効果が強く出ていることになります。

100Hzの表皮深さは6.6mmとかなので無視します。

よって20kHzの電流からみた銅線の抵抗値は、

100Hzの電流から見た銅線の抵抗値より

大きくなります。

直径が0.6(AWG22)の銅線を使うと、

20kHzは表皮深さ>動線の半径となり

表皮効果はほとんど無視できます。

よって、100Hzと20kHzの電流から見た銅線の抵抗値はほぼ同じとみなせます。

この発想でいくと、

線が細くなればなるほど、

低い周波数の電流から見た抵抗値と高い周波数の電流から見た抵抗値が、

同じに近づいていくことになります。

なんぼでも細くしてやろう!

という考えは少々短絡的です。

引きちぎれたりとか耐久性の問題や、

周波数で抵抗値はかわらないけど、

導線自体の抵抗値が大きくなって回路の構成に影響を及ぼしたり….

ものは中庸であるべきだと古代から言われている通り、やりすぎは危険です。

AWG22やAWG24の線材がちょうどいい

エフェクター用途にはAWG22やAWG24の線材がちょうどいいと思います。

使いやすいから、僕はAWG22のプッシュバックするクロスワイア使ってます。

音ではなく使いやすさと見た目で使ってます。

ギャレットさんで売ってるcloth wire replicaですね。

ワイアーの皮膜を剥がすのがめんどくさいんです…..

ゴミもでるし。

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まとめ

太ければ太い線材ほど、

理論上は低域のほうが高域より抵抗値が小さくなるので、

アホみたいに太い線をつかうと

低域強調しまくった音になるというわけです。

ただ実はエフェクターは基本的に信号を電圧で伝送しているので、

電流を線にはそんなに流しませんので、

正直なところ太かろうが細かろうが常識の範囲内でしたら、

ほぼ差は聞き取れないんじゃないかというのが僕の結論です。

ただ細い線を使ったほうが、

高域がでる低域が聞こえないなどと言われているのをよく目にするので、

少しは影響があるのかもしれません。

どこかの高級オーディオメーカーの設計者の方によると

オーディオ帯域では無視できるので表皮効果は気にしないそうです。

僕もこのスタンスで行きたいと思います。

線材の種類について

撚り線ですが、これは細いのを束ねて作っていますが、

細い線同士が互いに絶縁されていないので、

単線と電子の通り方はそんなに変わらないと思います。

撚り線は撚ってるぶん多少隙間がうまれるので、

単線より直流抵抗値が少し大きいと思います。

とすると、単線のほうが原音忠実性はあるかもしれません。

まあほぼ変わらないと思います。

線材によるプラシーボ効果を楽しんでみたくはあるので、

リッツ線なんてものを一回使ってみようかな。

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