エフェクターの増幅部 概要

ついに増幅部に入りますが、

そのまえに大まかにどんなものか説明したいと思います。

次回からは今回扱ったことを掘り下げますので、

一応ざらっと目を通すのが良いかと思います。

エフェクターの増幅部

まず今回増幅部と呼んでいるのは、上のピンクっぽい色で囲んだところです。

非反転増幅のほうがよく出てくるので、

オペアンプを使った非反転増幅回路を解説します。

オペアンプには入力端子が2つついていますが、

非反転増幅というのは、

非反転増幅端子(オペアンプの+端子)に入力する増幅回路です。

入力した信号の位相と出力される信号の位相がだいたい同じになります。

だいたいと書いたのは完璧に同じにならなかったりもするからです。

ただ細かいことは1回気にしないでおきましょう。

同じ位相で出てくると今は考えます。

位相とはなにかについては今回割愛しますが、

今は特に重要ではないので、分からなければ流してもらって結構です。

C2:発振どめのコンデンサ

オペアンプは、周波数が高くなるとちゃんと出力できなくなってきます。

このとき、発振という現象を起こすことがあります。

ギターの世界で言うとフィードバック、一種のハウリングです。

ピーーーーーってなったりします。

これは厄介です。

詳しいことはそのうち扱いますが、

ここにだいたい50~100pFのコンデンサを突っ込んで、

発振を抑えます。

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D1とD2:クリッピングダイオード

こいつが歪みを作っています。

ダイオードには順方向電圧Vfというものがあるんですが、

これを出力-入力間電圧が超えた時にクリッピングが起きます。

クリッピングというと何か大げさなことが起こっているような感じがしますが、

簡単にいうと波形の形が崩れる現象です。

波形が歪む(ゆがむ)と音が歪む(ひずむ)んです。

ダイオードは種類よってこのVfが違ったり、

Vf付近での挙動が違ったりするので、

ダイオードを変えると歪みの質感がかわるんです。

R4:帰還抵抗

出力からオペアンプの反転入力(-端子)の間に、

いろんなパーツが並列で入っていますが、

この間のことを負帰還といいます。

出力から負(-)入力端子に信号が帰って行っているので負帰還と呼ばれるわけです。

ゆえに、この帰還回路に挟まっている抵抗のことを帰還抵抗と呼んだりしますが、

重要なのは名前ではありません。役割です。

この抵抗は主にゲインの設定を担っています。

ここの抵抗値が大きくなればゲインがあがります。

つまり世の中のオーバードライブは基本的にここに可変抵抗をぶち込んで、

ゲインをつまみでいじれるようにしています。

またゲインはR5との関係で決まるので、

R4の値を考えるときは、R5の値も考えなくてはなりません。

もちろんそのへんの設定の仕方も解説します。

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R5:増幅の主役ともいえる抵抗

こいつがいるから増幅が始まるような感じの重要な抵抗です。

隣にコンデンサがくっついていることもあります。

そのコンデンサは必須ではありませんので、概要に載せていませんが、

いずれ取り扱う予定です。

この抵抗の先はBIASにつながっています。

コンデンサが一緒にある場合はBIASに繋がっていないこともあります。

オペアンプの出力負荷になるので、ここには大概1kΩ以上のものを用います。

オペアンプに負荷をかけ過ぎないようにするためです。

次回ちゃんと解説します。

まとめ

今回は概要どまりで細かい話はしませんでした。

そんなに増幅部は難しくありませんので、基本的なところの理解は簡単にいけます。

ただ結構奥が深いので、この増幅部にこういう回路をいれるとこうなるとか、

いろいろあって面白いです。

この辺はなかなか説明できませんが、

気になる方は、

例えばシミュレーテッドインダクタを組み込むとか

いろいろ楽しめますのでやってみてください。

次回はゲインの決め方について説明します。

ではまた。

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